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岡村龍哉のつぶやき ~モネから学ぶ~

岡村龍哉のつぶやき ~モネから学ぶ~

Icons of the past.

I am able to learn a lot of things from art.

クロード・モネ(フランス:1840~1926)のタッチには、哲学から自然科学・社会科学に至るまでさまざまなセクターの要素・現象・分析が織り込まれています。
その中には、財務四表に裏付けされた堅実な戦略が創造するbeautifulなエネルギーやデジタル革命の現代でも人間の本質は変わらないことを、経営者に思い出させてくれるものを数多く提供しています。

印象派のモネが残した思考から、マーケティングの役に立つ4つの考え方を紹介します。

1.【感動は心が感じるもので、脳が感じるものではない】
この言葉は、どのようなサービスや商品であっても、また購入者がどれほど博識かつ洗練された人であっても、人は理性ではなく感情で購入の決断をすることを意味します。
そのためマーケターは常に、まず行動を取るべき感情的な理由を提示した上で、その感情的なメッセージを事実(理性的な理由)で補強するべきです。
この順番を逆にしてしまうと、相手とのすれ違いが生じ、潜在顧客は離れていってしまいます。

いつも唱える、当たり前のことを当たり前の順序で実行することはとても大切です。

2. 【シンプルなプロセスは究極の洗練】
マーケティングコンテンツは、全て簡潔にすべきです。
それには、言葉や文章、図、構造が含まれます。
複雑なメリットを並べたてず、シンプルにプロセスを見える化します。
売り込みたいものは一回につき一つに留める必要があります。
文や段落は短く、分かり易さに努めます。

ヘッドラインでは、焦点を当てるメッセージを一つに絞り(キャッチーなフレーズ)、潜在顧客の関心を掴むことに集中すべきです。

3. 【人が最も騙されるものは、自分自身の意見】
世の中にはデータが溢れています。
反面、臆測の危うさが減っているとは断言できません。
マーケティングデータの分析と解釈は、今でも主観に左右されています。
人はルーモア好きということも留意しましょう。
AIDA(Attention,Interested,Desire,Action)のプロセスでは、特にstrategyに関する議論が紛糾しがちです。
マーケティングの仕事は、既存の願望を一つの商品に集約すること。このプロセスを始める際には、潜在顧客に新たな意見を植え付けるのではなく相手の意見を認め、意見に賛同することが最善策となることを理解しましょう。

このステップさえクリアできれば、マーケティングのメッセージに触れた潜在顧客は商品のメリットを考えることが促され、難なく行動に繋がります。

4. 【全ての行動は動機が必要】
先駆的な広告コピーライターだったジョン・E・ケネディーが100年以上前、‘Reason Why’と呼ばれる広告概念を広めたことで、マーケティングの世界は一変しました。
メリットを提示する際には、そのエビデンスが必要です。
オファーに期限があれば、そのWhyが必要です。
reactionを求める場合も、同じことが当てはまります。
マーケターは潜在顧客に対し、その行動を取ることが合理的な理由を理解させる必要があります。

サンプル提供は最大のビジネスチャンスです。

モネはこれらを理解していました。
彼は、自分の『サービス』をパトロン(後援者)に売り込むことに成功したのです。
ビジネスのヒントはあらゆる分野に潜んでいます。

マーケターは、商品とクライアントを結びつける連結ピン役、経営者の3要素、LACにマーケター要素がアドオンされれば昇華した経営者となるでしょう。

コロナ禍のスカッとしない期間が続いていますが、美術館巡りも良いものです。
The corona crisis has highlighted the weaknesses and the strengths of large businesses.

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